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■お土産を選ぶ…

旅行と言うと頭を悩ますのがお土産ですよね。そして、大体においてお土産物屋さんで売られているものというのは、ほとんど同じようなものばかり…そして、仕舞にはインドネシアの民芸品や中国製のメキシコ土産までが並びだす始末…。

これでは、何を買ったらいいのか本当に分からなくなりますよね。まぁ、お土産というのはビジネス…商売です。しかも、お客としての対象は将に観光客のみ。現地の人は見向きもしないものでも、何かこうメキシコ臭いものであれば、観光客は喜んで買っていく…たとえmade in chinaでもです。

しかし、そもそもお土産とは何でしょうか?その土地の人達が伝統的に作り上げてきた生活用品など土地の知恵が込められた品物に対して、文化の違いを超えた新鮮さを感じること…そこに旅をしてきたという香りを分かち合う共通項が存在しているのではないかと思うのです。

そこを外して土地の香りばかり求めたところで、行き当たるのは表面的な香りばかりです。だから中国製のメキシコ土産なんていうものが増えてくる。

ここは一度原点に立ち返ったお土産物探しと言うものを考えてみる時のような気がします。たかがお土産…されどお土産…土産の奥は実に深いのです(^^)



■ユカタン半島の伝統的な工芸品なら…:マヤ刺繍(ウィピル)

さて、マヤの先住民は観光開発の波が押し寄せるまで、このキンタナロー州では頑なに他文化を拒み続けて生きてきました。そして、それは未だにマヤの女性を服装で見分けることが出来るという点にも見て取ることが出来ます。このマヤの女性が羽織る伝統衣装はウィピルという刺繍織りです。

日本で言うなら、未だに女性が着物を日常で着ているというのと同じです。観光化と西欧化の嵐が吹き荒れる中で、今では逆に彼らの文化をその商品をもって我々に訴えかけてくる、そんな強烈な意志を感じますよね。

ただ、流石に観光客である我々が、このウィピルを着る…というシーンは見かけられません。日本に帰国しても、ハンモックやパナマ帽は使用できますが、この派手な衣装を日常の中で生かすには、かなり強烈な個性が求められます。その為、やはりお土産として簡単な刺繍のドイリーやコースターがお薦めです。この原色を多用した刺繍には、実はちゃんとしたマヤの宗教観が反映されています。日本では風水が人気ですが、将にこのマヤの刺繍もこうした方位による強い信仰心を表しているといえます。運気が上がるかもしれませんね(^^)

もちろん、室内着としてのイピルは夏場には着心地もよく、快適だと思いますので、そうした利用なら可能かもしれません。


■ウォータースポーツ@カンクン一番のお奨め!:パナマ帽

店長が最もオススメする工芸品は実はパナマ帽です。ご存知のようにパナマ帽はあのしなやかなトキヤ草を細かく裂き乾燥させ、高度な技術で編み上げたとても高価な品物です。

さて、彼らは自然の素材を使用した様々な生活必需品を生み出しています。陽射しの強いこの地域。満面に太陽光を浴びてのんびりとビーチでくつろぐ観光客にとっては素晴らしい日光浴でも、これが仕事となると話は別です。それは我々にとっても同じこと。
例えば、遺跡巡りなどをしていると、帽子のありがたみを痛感しますよね。その時、パナマ帽を被るのと、普通に日本から持ってきた布製のキャップなりハットを被るのとでは、全然使い心地が違います

これは湿度の高いこの地域で求められる通気性、そして、必要がない時に簡単に丸めて持ち運べる携帯性を兼ね備えた素晴らしい特産品です。パナマ帽はjipiと現地では呼ばれていますが、これはスペイン語ではjipiという地域で最初に生産されたことから付けられたパナマ帽の呼称です。ですので、このパナマ帽がユカタンだけの特産品というわけではありません。しかしながら、ここで作られるパナマ帽は特産品というだけあって、作りも丁寧でしっかりしており、手入れをして使えば将に一生ものになる素晴らしい逸品なのです。

価格は$数ドルから$数千ドルまでと幅がありますが、それは帽体という半完成品から、編み上げのグレードの高さなどによって様々に色分けされています(左の写真の物が上級グレードの製品です。帽体は下の写真を参照)
粗悪品でもない限り、どれも問題なく丸めて携帯し、必要なときに取り出すとぱっと元の形に戻りますので、あとはどこまで網目の美しさを求めるかに寄るでしょう。日本で1.5万〜3万円程度で販売されているグレードの物は、ここでは$80程度で販売されていますので、ほぼ半額以下で手に入ります。

但し、カンクン内ではグレードの高いパナマ帽はなかなか手に入りません。観光客向けの土産物屋は、どうしても利益優先です。その為、値段が高いからといってそのままグレードが高いと勘違いしないように十分吟味して購入してください。

因みにビバ・メヒコやカンクンという刺繍入りの帯がついた編み上げ帽子はパナマ帽ではありませんので、お間違えのないようにご注意ください。パナマ帽は天然のトキヤ草を使用した柔らかくしなやかな帽子です。店の売り子も必ず丸めてその良さを説明するはずですので、直ぐに分かるとは思います。サイズはいろいろありますので、沢山被って自分にあった帽子を選んでください。

この帽子を被って遺跡巡りをするととても快適ですよ!しかも、世界中を旅する際にはかなり重宝します。何せ丸めて携帯出来、型崩れしない帽子など世界中探してもこのパナマ帽くらいです。店長はこのパナマ帽愛用者の一人です。店長のパナマ帽は帽体という半完成品の安物ですが、その分気を使わずにどのような場所にも被っていけます。そんなものでも、もちろん、丸めて携帯可能です。けれど、日本からせっかくはるばる遠くまで来るのであれば、是非良質の素晴らしい作品を持ち帰って、日本の高い湿度の夏を乗り切ってください!


■今回、パナマ帽のご紹介ページを作成いたしました。パナマ帽を詳しく紹介いたしておりますので、是非こちらからご覧下さいませ!

★朗報です!!

当店のページをご覧になって、パナマ帽が欲しいのだけれど、どこで手に入るのか?!というお問い合わせを多数いただくのですが、こちらカンクンではほとんど手に入れることが出来ません。パナマ帽は手作りの為、生産量が少なく、大量に出回ることがない為です。

しかし、どうしても欲しいというお客様の為に、店長現地の生産地に乗り込み、完成品を更に厳選しまして、少数ですが、仕入れをいたしております。

こちら、当店のツアーをご利用のお客様にご案内をさせていただいておりますので、ご興味のあるお客様は是非お問い合わせをいただければと思います。

チチェンイッツア遺跡ツアーのご利用の際など、とても涼しく見学も出来るますので、このパナマ帽の良さを身を持って知っていただけると思います。チチェンイッツア遺跡ツアーなどをご利用の際には是非ご検討下さい!


■その他の工芸品なら:ハンモック

カンクンのお土産屋には良くハンモックがつるしで売っているのを見かけます。ハンモックというとメキシコ全土で見られる風物の一つですが、実はカンクンのお隣の州であるユカタン州の特産品でもあります。

ご存知のように、この地域は湿度が高く、非常に暑い土地です。その為、現地民族であるマヤの人々は様々な生活の工夫を編み出して来ました。その一つがハンモックです。

マヤの村を訪れるか、写真などで見ても分かりますように、マヤの先住民の住宅には窓も床もありません。土壁で出来た外壁の上に茅葺の粗末な屋根が乗っているだけです。これは数千年前から続く彼らの文化であり、伝統です。スペインの侵攻を受け占領された後も頑なに守り続けてきた彼らのマヤ民族の自身の文化に対する誇りなのです。

その家の中にはベッドというものがありません。その代わりにハンモックが吊るされています。現在でこそ、アウトドアブームで日本でも見かけることが多くなりましたが、彼らはこのハンモックをベッド代わりに使用します。え?と思うかもしれませんが、湿度が高く、暑いこの地域ではこのハンモックが実に快適な睡眠をもたらしてくれます。風の吹き込む屋内でハンモックに揺られているとエアコンなど必要がないくらい快適です。何でも便利なものに対応していく西欧の文化と違い、自然に対応していく彼らの文化の産物は偉大です。

という訳で、ハンモックも是非お土産のリストに入れたいですね。

最近では沢山の素材で作られていますが、私が一番お奨めするのはエネケン(サイザル麻)で編まれたハンモックです。見かけはただのクリーム色のものが主流ですが、この一時期はユカタン半島が世界の供給を独占したエネケンによって作られたハンモックは、自然素材という意味も含めてとても寝心地がいいのです。

種類は何種類かありますが、大きめのハンモックがより快適です。よく日本でも売られている安物とは全く寝心地が違います。網目の細かさによっても値段が違ってきますので、是非注意して物色してください。

サイズの見分け方は、ハンモックの一方を片手で頭上まで持ち上げてそのままもう一方を垂らします。そして、もう一方が地面に触れてゆとりがあればそれが必要十分なサイズです。

当店のエクバラム・ツアーでは、途中、マヤの村に立ち寄ります。そこでは現地の女性たちが手編みで編んでいるハンモックを直接買うことが可能です。価格もホテルゾーンの半額ですので、是非ご利用下さい(^^)

■意外なお土産品の見つけ方:

こうした現地の人々の知恵とこだわりが生きている品物以外では、やはり、極一般的なお土産しかありません。テキーラなどは、メキシコ特産品ですので、お奨めですし、チリ・キャンディーならぬ、チリ・シャンプーなんて品物もあります(笑)こうした品物は観光客向けに作られているのではない…という点に注目してください。


観光客向けの品物を現地の人々は買いません。ハンモックやパナマ帽、イピルは現地の人が購入しても、ビバ・メヒコの帽子や、お土産物のソンブレロは買いません。そういう意味では、意外な場所にお土産物が転がっている事を知るはずです。

ちょっとマヤの歴史に詳しい方なら、この地域の交易品が塩と蜂蜜であった事を知っている筈です。そうした品物が買える場所…そうです、スーパーなんですね(笑)地元の人が集うメルカドなどにも意外な品物が溢れていますので、是非そうした世界ものぞいて見てください。チリ・シャンプーなんかもスーパーに売っています(^^)

それでも、最後に一言:上記店長のこだわりを書きましたが、旅の思い出になる品物は、それは自身にとっては大切な思い出になる品物ですので、自分がいいな!と思ったものは、自信を持ってお土産にしていいと思います。カンクンの滞在を是非楽しんでください!!


■まだまだあるぞ!カンクンで発掘するお土産特集パート2!

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■マヤ文字で作る二人の思い出ペンダントのご紹介はコチラ!